やっとこさ出来上がりました。この2台。
こちらの黒いPANHEADは、私MATTCHANGが20年程前から知っている車両で、今のオーナーさんに変わって8年位経ちますが、2回目のリメイクをさせて頂きました。
今回は大がかりなモディファイではなく、外観はタンク変更+お色直し(といっても全てバラバラにしましたが)でしたが、エンジンが大変でした。
「高速を120km位で楽に巡行できるように!」
というオーダーでしたが、パワーアップするよりも頭を悩ませました。かなりガタがきていたせいもあるのですが、振動と音が凄くてアクセルを開けれないようでした。
というわけで、今回は静かにする為と、バルブやリフターを長持ちさせるための両方を兼ねるSHOVEL用の油圧リフターをブロックごと移植、ピストンをWPCコーティングでフリクションを減らし、入念なクランク芯だし、全てのブッシングとベアリングの寸法合わせ(そうなんです。日本車のようにブッシュやベアリングも交換すれば済む訳ではないのです)。バルブガイドとシートリングも製作して打ち換え、50年以上も前のねじ山はズルズル等々等々等々等々・・・・・・・・・・・。
パソコンで文字にすると簡単ですが、実際にはとても長く時間が掛かってしまいました。

慣らしが終われば120kmどころか160km巡行もできますよ。冗談抜きで。
「なんで、こんなダンパーの目立つようなスプリンガー付けてるんやろ?かっこわりー」
とか言うハードコア気取りの ア・ナ・タ、高速で抜いてから、もっかい同じ事言ってくださいねーーー。
その時は素直に謝りますので、お許しくださいませ。
こちらは上のPANHEADの従兄弟さんのオーダーで新たに製作させて頂いたSHOVELHEADです。

PANはシブめの注文でしたが、こちらは派手に!ということでご覧のとおりに仕上がりました。
おそろしくカッコイイピンストライプは、2台ともに
GRIMB氏の作品です。
こちらは81年式と新しいこともあり、エンジン、ミッション共に普通に(普通って何やろ?)オーバーホールしました。外観も新車以上の輝きです。
クロモリ製のナロースプリンガーは、トレール量もバッチリで取り回しが軽く、街中やワインディングは楽々です。でも160km巡行はしない方がよいですね。
なので、やっぱり先に誤っときます。ごめんなさい。
何でもかんでも、パフォーマンス重視というのでは、「SUZUKIハヤブサか,新型V-MAXにでも乗れば?」と言うことになりかねません。
ですから、オーナーさんの求めるところを見極めて製作するように、いつも心がけている(CHOPPERでもウイリーして速く走りたい)私、MATTCHANGでした。
2台とも、他の写真や詳細はいずれSHIUNの
H.P.にアップしますので、そちらもご覧ください。