この写真、見たこと有る方も多いと思います。

写真名 "bathing suit bike"
はい、誰がどう、ひいき目に見たとしても、何の説明も無しでは、冗談にしか見えません。
写真のタイトルも "海パン バイク" ですし。
事実、私、MATTCHANGでさえ、数年前まで、何度も写真を見たことは有りましたが、悪い冗談!もしくは想像しまくっても、「こうした方が速く走れるかもなー?」位にしか考えておりませんでした。
が、しかし!
この写真、ホントはとんでもない歴史的瞬間を写した貴重な写真だったのです。
時は1948年、アメリカ ユタ州 の SALTFLAT BONNEVILE (SHIUN のカスタム車、
SALTY BONNIE の車名の由来となった塩原)で、英国 VINCENT 社が持ち込んだ BLACK SHADOW を改良した VINCENT BLACK LIGHTNING に跨った(腹這い?) ROLLIE FREE 氏 によって、2輪車の世界最高速記録である、時速150.3mph(241.9km/h)という当時としては驚異的な新記録を打ち出した歴史的瞬間の写真だったのです!
でも、なにゆえに、こんな格好なのでしょう?
それは、ROLLIE FREE氏、最初は革ツナギを着ていたそうです。
しかし、最初のランで、147mph(237km/h)出したときに革ツナギが破れて、バタついて風の抵抗を受けるようになってしまったそうです。
その記録でも凄い(現代のハーレーでも、なかなか出せませんよ。しかも1948年!です)ので、フツーの神経の人ならココでやめますが、彼はなんと、水泳帽にゴーグル、海水パンツにスニーカー(革靴かも?)という出で立ちで再び望み、さらに昭和のカミナリ族(当時の走り屋、暴走族)達がこぞってやっていた "フライング乗り!" で上記の新記録を打ち立てたのです。
冗談にしか見えない写真、ホントは 命がけのレコードブレイカー の写真だったのです!

少しでも空気抵抗を減らすために、ガーターフォークに巻いたバンテージテープが格好良すぎ!
そのうち、どこかのカスタム野郎が真似をすることでしょう。
シートは無くて、リヤフェンダー後端のパッドでニーグリップ(ふとももグリップ)!!!
もはや、私MATTCHANG の中では、
"イカレてる!" と
"イカしてる!" は、同義語となっております。
今日は皆さんもご一緒に、文字通り命がけで記録に望んだ、ROLLIE FREE氏に敬意をはらい、
「RESPECT 海パン男!」 と3回唱えましょう! 合掌。
今日も、ハーレー屋なのに、ハーレーネタでは御座いませんでした。