PAT KENNEDYS のロッカーBOXが誇らしい、ジャマーサイクルのSHOVELエンジン。
しかし、かなりの走行距離です。
長年調子よく走っていましたが、嫌な回転音がするようになったので分解します。
嫌な音の原因は、すぐに解りました。
カムベアリングが損傷して、カムシャフトにダメージを与えています。
早く気が付いたので、破片が散らばる前でひと安心。
コンロッドは良好、20年近く振りに見た、クランクベアリングも良好でした。
懐かしくなって、久しぶりに PAT KENNEDYS のカタログを引っ張り出して見る。
え? パット・ケネディー 知らない?
JAMMER CYCLE の事は以前書いたので、チョットだけPAT KENNEDY のことを。
90年代に日本でも有名になった、マトモに走るCHOOPPER を造る数少ないビルダーのひとり
ヨーロッパではすでにあった、TOLLE や ISR 等の高品質なパーツは、パットのおかげで
アメリカ経由で日本に知れ渡ったといってもよいでしょう。
それらは、スウェーデン鋼や航空機用ジュラルミンなどを使用し粗悪なCHOPPERパーツとは一線を画してました。
いまでこそ、ロングフォーク車を制作するときに適切なトレール量を考慮してトリプルツリーに角度を付け、より良いハンドリングにすることは当たり前ですが、それまでの日本では誰も気にしてなかったと思います。
『オレは、オールドスクール派だから、カンケー無いやー』 と思ったあなたもチョット待った!!!
今では当たり前の純正レプリカ・スプリンガーや、フレームも、最初にパットがスウェーデン鋼で造ったんですよ。
カリフォルニア州がヘルメットを被らなければならなくなった時に、中指を立ててアリゾナへ移住。
利益優先のメディアの取材は一切拒否しながら、パートナーと2人で今も活躍中です。