前回からの続きです
今回は、シリンダー内壁に " アーマープレーティング " 、そしてピストンに " WPCコーティング " を施した物を使用します。
簡単に説明します。
通常の新品ピストンに合わせた、ボーリング&ホーニング をした新品同様状態の場合、
シリンダーを横に寝かせ、ピストンを入れてからシリンダーを立たせていくと、
下の画像くらいの角度で、『ゴトッ、ゴトッ、ゴトゴト』と引っかかりながらも落ちていきます。
アーマープレーティングを施したシリンダー+WPCコーティング済みピストンの場合、
下の画像位の角度で、『スウーーーーッ』 と滑っていきます。
こんなに抵抗の少ないシリンダーとピストンは、見たことがありません!
続いて、ミッションです。
特に支障なく走っていたのですが、
カウンター側のベアリングが粉砕して、シャフトを傷つけていました。
他は、そんなに悪くありませんでした。
今回、メインシャフトには " クロムナイト処理 " をした物を使用します。
これも、抵抗を減らすための表面処理です。
4速ミッションの泣き所である、メインドライブギヤのブッシングが長持ちします。
ミッションは、前回オーバーホールさせて頂いたときに、オーナーさんに 『次はいつ頃オーバーホール?』
と聞かれたときに、『10年は保って欲しいですね』 とお答えしたのですが、9年でした。残念!
去年一年で、関西から九州へ3回と、青森までツーリングされていましたので、距離はかなり走ってますが・・。
昔はなかった新しいコーティングをしたので、次はもっと長持ちしてもらいたいですね。