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2017年 08月 17日

Salty Bonny 2

"Salty Bonny 2"

ボンネビルレーサーはまだ船の上ですが、何度かに分けて製作記を書きたいと思います。

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Before
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After!
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とにかく細く!前面投影面積を小さく!そこに重きを置きました。
それだけが信じれる事だからです。
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ハンドルをFIMレギュレーションの最低幅450mmに合わせてあるため、腕の部分はかなり出っ張ってるように見えます。しかし他の部分はたったの約35cm!!!しかありません。
キャブの出っ張りもハンドル部の後ろに隠れています。
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カウルやマフラーの製作記は以前書きましたので、どこから書きましょうか、、、

タンクは国産流用かと思われる方が多いですが、ハーレー用。
どこにでもあるスポーツスタータンクです。
どう見ても位置がおかしいですが。。。
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薄くしたいけど、少しでも容量を大きくしないと、、、
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苦肉の策がコレです。

理科の時間に習ったような、習わなかったような、、、
『なんちゃらの法則』ってヤツをを使って段違いになってしまったタンク内から最後の一滴まで燃料を使い切れます。
『なんちゃら・・・』は、思い出せなくても問題ないですよね???理屈が判っていれば。。。
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前部のエグリは、伏せたときに自分の顎が当たるためです。
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こちらはオイルタンク。
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こちらもギリギリ。。。足をなるべく閉じたいので、膝が来る部分の幅は100mm。
しかし容量は稼ぎたい。割れ防止のラバーマウントの揺れを考慮したギリギリのクリアランスです。
写真がないですが、オイルキャップは行き場が無く、フレームを貫通させました。
ちなみにフレームの四角い部分は、オイルキャッチタンクになっています。
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Chopperも出来るだけタイトに作りますが、今回のはとにかく全てが尋常じゃないクリアランス。
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キャブが変な方向を向いているのは以前書きましたね。
そのためにアルミキャストパーツでおなじみのFORK Co.代表 長谷川氏がマニホールドを鋳物で製作してくれました。
しかも内部に工夫を凝らした4種類も!
シャシダイナモでパワー測定時に、一番結果の良かった物を装着しました。
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しかも、カム交換で増したバルブリフトに対応するため、やむをえず装着することになったCustom Cycle Engineering 製のPANHEADカバーのフィンとデザインを統一!
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その先につけたS&S Super-Gキャブレターは、自分のツレが残した忘れ形見。
棚に飾っててもしょうがないですからね。
ボンネビルの空気をおもいっきり吸ってもらいます。
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ヘッドは、SUNDANCE x BRANCH。
以前SHOVELでドラッグを走っていたときとほぼ同じ仕様です。
SUNDANCE代表のZAK柴崎氏には、いつも色々とアドバイスを頂いています。

写真の人物は、ドラッグレース仲間でもある京都の サカイ ボーリング 高橋氏。
1340ccEVOに拘り続け、Rivera 4Valve 搭載のFXRで東北まで自走でレースに参加する強者。
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船積み前の怒濤の制作時、自分の仕事を終えて夜中に神戸まで来て、燃焼室容量の測定、シリンダー加工、そして組み立てまで手伝ってくれました。

カムカバーには自分の想いをEngraving。彫ってくれたのは、Silversmith Fin JUN氏
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そして使用するオイルは"ミスター8耐" こと、千石さんが作った、X-OILです。

お気に入りだったオイルが手に入らなくなり、色々試した結果作ることになったそうです。
元々BMWのボクサーエンジンのために始まったのですが、自分もドラッグレースで何種類かテストさせて頂きました。
二年以上かけてやっと完成したそうです。

そして今回、自分のボンネビル参戦用にフリクションロスに的を絞ったスペシャルを特別に20ℓだけ作って下さいました!
世界で20本しかないエンジンオイルです!
Kobe Riders Club
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とても長くなってきましたので、一旦この辺で終わりにしたいと思います。

写真は先日届いた AMA のライセンスカード。
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スポンサーである BIKERS CHOICE (Twin Power) のマネージャー JAMES氏が自分のBONNEVILLEサポートTシャツを着てくれていました!
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今日は国際免許を取得しに。

昨日は病院でボンネビル参戦のためにメディカルチェック。
FIMは国際レースで、とても厳しく、 心エコーと負荷心電図という初めて聞く検査をしてきました。

車両を船に乗せた後も、やることが山積みです。
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続きはまた後日!

〈Matsumura〉

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by shiun-chop | 2017-08-17 00:15 | Bonneville ボンネビル


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